18日午後10時半ごろ、南中部クアンガイ省ドクフォー郡ドクフォー町の国道1A号線沿いにあるバインセオ(ベトナム風お好み焼き)店に52人乗り大型バスが突っ込み、3人が死亡し2人がやけどを負う事故が起きた。
この店の女主人フイン・ティ・タインさん(47歳)によると、事故を起こしたバスは近くを走っていたバイクに接触し運転していた男性グエン・タン・タインさん(47歳)を跳ねた後、店に突っ込んできたという。バスはタインさんの子どものミンちゃん(8歳)と親せきのズオン・ヒエン・ハウさん(34歳)を跳ね飛ばすと、隣のバッテリー修理店に積まれていた塩酸の入った段ボールに突っ込み、塩酸を道路に流出させた。この事故でグエン・タン・タインさんとハウさんは即死し、ミンちゃんは病院に救急搬送されたが塩酸を浴びたことによるやけどが原因で死亡した。
また、ミンちゃんの祖父のフイン・ルアンさん(69歳)はミンちゃんを助けようとした際に足を滑らせて転び、塩酸で背中と両手両足に大やけどを負った。フイン・ティ・タインさんも塩酸を浴びて顔の半分をやけどした。
地元警察は、事故を起こしたバスの運転手グエン・ホン・ロン(34歳)が前を走っていた車を追い越そうとした際にバイクを巻き込み、ハンドルを取られてバインセオ店に突っ込んだとみている。