ホーチミン市警察は5日、大学・短期大学の卒業証明書や英語能力証明書などの各種証明書を偽造していたグループを摘発したと発表した。
警察は3日、同市5区のカフェで複数の大学の偽造卒業証明書を客に渡したグエン・タイン・チュン(32歳・男)を現行犯逮捕した。この時チュン容疑者は、ホーチミン市技術大学、ホーチミン市経済大学、ハノイ国民経済大学など5大学の偽造証明書と偽造の英語能力証明書を用意していた。
供述によると、チュン容疑者は昨年9月ごろからインターネット上の売買サイトを通じて偽造証明書に対する需要が大きいことを知り、客と偽造業者の仲介を行なうことを思いついたという。その後ネットを通じて知り合ったラム・ゴック・ハイン(26歳・男)と結託して、これまでに約100枚の証明書を売りさばいていた。証明書の偽造は、ハインが別の2人の男に依頼していた。チュン容疑者は客から400万~650万ドン(約2万2000~3万6000円)を受け取り、ハインに350万~450万ドン(約2万~2万5000円)を渡していた。
また、今年1月からはチュン容疑者自身がパソコンを使って証明書を偽造し、ネット上の売買サイトに自分の携帯電話番号を載せた広告を出していた。同容疑者の自宅からは大学の偽造公印188個と証明書偽造のための道具などが押収された。なお、ハインも3日に緊急逮捕された。