ホーチミン市在住の2歳半の幼児Nちゃんは、サポジラ(北部では「ホンシエム」、南部では「サボチェ」と呼ばれる柿のような甘い果物)の種をのどにつまらせたため死亡した。家族によると、Nちゃんは自分でサポジラを食べているときに種がのどにつまり、母親があわてて口から手を入れて種を取り除こうとしたが、Nちゃんは顔面蒼白(そうはく)になってしまったという。
家族が自宅近くの医療施設に連れて行ったが、20分後に心肺停止状態になった。その後同市第二小児病院に救急搬送され蘇生措置が施されたが助からなかった。
医師らによると、子どもの呼吸器官に異物がつまるケースはよくあることだという。毎年、第一・第二小児病院では異物の誤飲患者を2000人ほど受け入れている。Nちゃんのケースでは、もし保護者が落ち着いて子どもを腹ばいにさせ、頭を低くして背中をたたくという異物除去法を行えば救命できたかもしれないという。