夫婦げんかや浮気が原因で妻に局部を切り取られる、いわゆる阿部定事件はベトナムでは珍しくないが、メコンデルタ地方アンザン省在住の男性Eさん(27歳)は、人生2回目の切断被害に遭って同情を集めている。
Eさんは2005年に局部の半分を妻に切り取られたが、アンザン省総合病院で受けた接合手術が成功して事なきを得ていた。ところが9日夕方6時ごろ、酒を飲んで帰宅したEさんが寝ていると、妻が再びはさみでEさんの局部を切断し大騒ぎになった。
Eさんの家族らは、過去の経験をいかして切断された部分を氷水に浸すと、Eさんを前回と同じアンザン省総合病院へ連れて行った。今回は前回よりも傷がひどかったため、Eさんはカントー中央総合病院へ搬送され緊急手術を受けた。その後、Eさんの容態は回復に向かっている。
カントー中央総合病院のクオン外科部長によると、今年に入って同病院では同様の手術を2件行っており、毎年平均2~3件の阿部定事件の被害者を助けているという。