ホーチミン市7区のロータス港とラウクア港付近のサイゴン川で15日午後1時40分ごろ、2隻の貨物船が衝突し、1隻が沈没、乗組員1人が死亡し、7人が行方不明となった。
調べによると、ブンタウ方面に航行していたマーシャル諸島船籍の貨物船ガス・シャンハイ号(3300トン)が、港に接岸準備中だったベトナムのホアンダット社所有のホアンダット36号(2000トン)に衝突した。この衝撃でホアンダット36号が沈没、同船の乗組員16人のうち2人は川に飛び込み、6人は船が沈没する際、水流で船外に押し出されたため、50メートル離れた岸まで泳ぎ着き難を逃れた。
助かった乗組員たちによると、事故発生時、船内で接岸準備作業を行っていたため、逃げ遅れてしまったという。調査機関は現在、衝突したガス・シャンハイ号の船長の身柄を拘束し、事故の原因を詳しく取り調べている。
<続報>18日午前までに。行方不明者7人のうち6人の遺体が収容された。残り1人も船内で死亡しているのが確認されており、遺体の収容作業が続けられている。この事故による死亡者は8人となった。