中部高原地方コントム省にある一軒の家が放つもの凄い悪臭、夜毎聞こえてくる「叫び声」、そして汚水の被害に、近隣住民が悩まされている。中には、耐え切れずに引っ越しして「避難」した家族もいるほどだ。
この悪臭屋敷に住んでいるのは牛の屠(と)殺業を営むハイン氏一家で、毎日4、5頭の牛を屠殺する。悪臭の元は、牛や外に干してある牛の油などで、近所の住人は「特に暑い日ともなると、この油が鼻も曲がるような悪臭を放つのです。その中で食事をするのは拷問ですよ」と訴える。
さらにこの屋敷は高台に建っているため、雨季になると、屠殺場からあふれ出た汚水が下方へ流れ、そこにある家々や井戸が浸水。このため、子供達がひっきりなしに病気にかかっている、という家族もいる。そのうえ毎晩午前2時頃になると、包丁やなたを叩きつける音、牛たちの悲痛な鳴き声が響き渡り、近隣住民は常に寝不足状態なのだ。
住民らは地元自治体に助けを求めたが、回答は得られておらず、住民たちの眠れぬ夜は今日も続いている。