児童虐待容疑で逮捕されていたイギリス人元ロック歌手、ゲイリー・グリッター被告(61)の初公判が2、3日の両日、南部バリア・ブンタウ省人民裁判所で行われ、同被告に禁固3年を言い渡した。
グリッター被告が裁判所前で護送車から降りると、詰め掛けた多くの報道陣が取り囲み、フラッシュの嵐となった。同被告は、全身黒ずくめのファッションにトレードマークのヤギのような「白いあご髭」というスタイルで(注:ベトナムではヤギは好色の象徴)、報道陣に盾突くこともなく、落ち着いていたという。いくつかの報道陣の質問には、一言「無実だ」とだけ言葉を発し、手を上げて応えていた。
公判は、報道陣完全シャットアウトの状態で行われ、同被告に禁固3年と刑期満了後の国外退去処分が言い渡された。このほか被害者の少女1人あたりに500万ドン(約3万7000円)、裁判費用として50万ドン(約3700円)の支払命令が下されたほか、同被告が所持していたポルノ写真が大量に納められていたパソコンの没収処分も決定された。