南中部地方フーイン省で、エビ養殖業者がエビの大量死は地元公安(警察)が行なった違法検査が原因だとして、省公安のトップに対し、総額2億ドン(約1万2,600米ドル)の損害賠償を求める訴えを同省人民裁判所に提出した。
この事件は今年4月、アメリカ越僑(海外在住ベトナム人)が経営するアジア・ハワイ・ベンチャーズ社のエビ養殖池に、同省公安警察局の副局長率いる捜査員が、捜査令状なしで勝手に立ち入り、エビを水中から長時間引き上げて検査し、その後その影響で500匹のエビが死んだ事件。
ベトナムではこのような「検査」、「調査」と称する嫌がらせ行為はよくあるが、被害者が地元公安のトップを訴え、損害賠償を請求するケースは珍しい。