郵船ロジスティクス株式会社(東京都港区)はこのほど、ベトナム・ホーチミンとカンボジア・プノンペン間で主に食品をターゲットとした保冷混載トラック輸送サービスを開始した。なお、運行は週1便。今後はインドシナ半島全体へとコールドチェーン網の拡大を図る。
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インドシナ半島ではこれまで、食品などの貨物を冷蔵で陸上輸送する場合、リーファートラックを利用することが多く、貨物が小口であってもトラックをチャーターしなければならなかったり、十分な貨物が集まるまで輸送を延期しなければならなかったりと、コスト面・スケジュール面で課題があった。
そこで、同社はリーファートラックによる混載の保冷輸送サービスを開始。同サービスは、混載での輸送が可能で、チャーターと比べて輸送コストを抑えられることや、柔軟なスケジュールで引き受けられるといったメリットがある。
また、クロスボーダー輸送では2か国にわたって同一トラックを一貫使用できないケースが多く、越境時に貨物を別のトラックに積み替える作業が発生する。その際の温度上昇を避けるため、日本発の医薬品、化学品の航空輸送で実績があった遮熱シートを貨物に装着することで、外気温の影響を極小化し、鮮度維持を可能にする。