人材総合サービスを提供するエン・ジャパン株式会社(東京都新宿区)が運営する人材紹介会社集合サイト「エン転職コンサルタント」はこのほど、転職コンサルタント237名を対象に実施した「アジアを対象とした求人」に関するアンケート調査の結果を発表した。
それによると、アジアを対象とした求人数について、91%の転職コンサルタントが「昨年に比べ増加する」と回答。今後、特に求人数の増加が見込まれるアジアの国・地域は、第1位がベトナム、第2位がインドネシアだった。求人数が増加すると見込まれる理由は、いずれも「市場が拡大しており、ビジネスチャンスが広がっているため」が最も多かった。また、これらの国は、物価・人件費が安いことや、比較的治安が良いことも、求人数の増加が見込まれる要因の一つとなっている。
求人数の増加が見込まれる「業界」についての質問では、いずれの国・地域でも「製造業」との回答が最多だった。また、「職種」については、ベトナムとインドネシアでは「技術系(機械・メカトロ・自動車)」という回答が多かったのに対し、タイでは「経営・ 経営企画・事業企画系」という回答が最も多かった。この結果から、ベトナムとインドネシアへは生産部門の進出を検討している企業が多く、タイへはヘッドクォーターとしての役割を担う部門の進出を考えている企業が多いことが分かった。
一方、昨年に比べ、求人数の減少が見込まれるアジアの国・地域は、第1位が中国、第2位が韓国だった。理由としては、中国は「物価・人件費が上昇しているため」、韓国は「政治的リスクが高まっているため」といった回答が挙げられた。