ハノイ市にある日本人幼稚園、桜モンテッソーリ「子供の家」では、欧米を中心に注目を集めている子どもの自主性、独立心、知的好奇心などを育むモンテッソーリ教育を根幹とした異年齢の縦割りクラスによる保育携帯を導入している。
![]() (C) 桜モンテッソーリ |
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園児にとって、年齢の違いは男女の差よりも大きいため、異年齢の子ども同士がお互いを理解し、知り合うことのできる環境が必要となり、園内の集団生活では、色々な子供たちのいる「子供社会」の中で、異なる年齢の子どもたちがいるという生活環境が非常に重要な意味を持つ。
同園の縦割りクラス構成は、3・4・5歳児の3つの学年を基本として成り立っている。室内には、モンテッソーリ教具が各分野に合わせて配置されており、各年齢の発達段階にあった活動を子ども達自らが選び、活動していく。そんな中で、小さな子ども達にとっては、まだ難しい活動を年上の子ども達が取り組んでいるのを“憧れのまなざし”で見つめたり、年上の子ども達は自分が以前経験した活動を年下の子ども達に教えたりすることで、お互いに学びあう環境が生まれる。
この縦割り保育の環境の中では、◇年少時の「見て学ぶ」、◇年中時の「実際に手を使って遊ぶ」、◇年長時の「人に教えて学ぶ」という3回の学びのチャンスがある。こうした過程を経て経て育つ子ども達には、自然と心の中に、年上の子ども達から受けた“愛情”や“年下に対する世話の仕方”などが育まれていく。
現代社会の中で少しずつ希薄になりつつある「人と人の横と縦の関係」を幼児期から少しずつ育んでいくことで、子ども達の未来に明るい光が輝き続ける。
同園の概要
名称:桜モンテッソーリ「子どもの家」
住所:Lot B2– BT5 Luu Huu Phuoc Str, Le Duc Tho Road, My Dinh II Urban Area, Hanoi
(ハノイ日本人学校より徒歩5分)
ホームページ:http://www.sakuramontessori.jp