- 国境を越えた犯罪対応協力をより強化へ
- 性犯罪の国際対応プラットフォームに参画
- 越韓の警察による協力、17年から活発化
韓国警察庁トップの趙志浩(チョ・ジホ)長官が9月末にベトナムを訪問し、ファム・ミン・チン首相とルオン・タム・クアン公安相と会談した。
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クアン公安相との会談で両国の警察機関は、国境を越えた犯罪対応における協力をより強化することで合意した。これと同時に韓国警察庁が開発した、性犯罪の国際対応プラットフォーム「アイナレ」に、ベトナム公安省も参画する方針についても議論を進めた。「アイナレ」は参加国の法執行機関と、ポルノ関連コンテンツの流通状況を共有して即時削除、遮断するために開発された。
さらに、ベトナムを訪れる韓国人観光客やベトナム在住韓国人の安全、韓国企業の権益保護を強化することでも合意した。
ベトナムと韓国の警察による協力は2017年から活発化している。韓国警察はこれまで、4回にわたり政府開発援助(ODA)事業を行い、DNA鑑定やデジタル・フォレンジック(電子鑑識)、交通事故防止策、捜査技術などを伝授してきた。
趙長官はファム・ミン・チン首相との会談で、2025年から開始する「血痕・火災の鑑識をはじめとしたベトナムの科学捜査力強化プロジェクト」などによる、さらなる協力強化に期待感を示した。