- ビンフック省第3タンロン工業団地に建設
- 土地面積約2.5万m2、投資額約40億円
- 26年に量産体制確立、28年にフル稼働

総合光学機器メーカーの株式会社タムロン(埼玉県さいたま市)は、生産キャパシティの拡大、安定供給体制の強化、コスト対応力の強化を図るべく、北部紅河デルタ地方ビンフック省の第3タンロン工業団地で建設を進めていたベトナム第2工場「タムロンベトナム・ビンフック工場」を完工し、同工場の稼働を開始した。
![]() (C) タムロン |
工場は土地面積約2万5000m2、建築面積約8000m2、延床面積約2万8500m2(工場棟1万7000m2、駐輪場1万1500m2)で、工場棟と駐輪場のいずれも3階建てとなっている。投資額は約40億円。
同工場はレンズ加工、金属加工、成形、塗装、組み立てまでを一貫して行うことができる量産工場で、2026年に量産体制の確立、2028年にはフル稼働を目指す。これを達成することで、同社グループの生産キャパシティは2024年比で約1.2倍となる予定だ。
同社は世界三極生産体制を敷いており、日本の青森工場は生産技術を確立させる「マザー工場」としての役割を担う。中国工場は中国国内向け製品の生産拡大、ベトナムの2つの工場はグローバル市場に向けた製品の生産拡大を図っていく。