- 郵便通信ファイナンスの連結子会社化完了
- シーバンクから持分取得、保有割合100%
- 商品・サービスのラインナップ拡充
イオングループの総合金融事業を担うイオンフィナンシャルサービス株式会社(東京都千代田区)は、ベトナムのファイナンス会社である郵便通信ファイナンス(Post and Telecommunication Finance=PTF、ハノイ市)の持分取得を完了し、3日付けで連結子会社化した。
(C) イオンフィナンシャルサービス |
PTFの資本金は1兆5500億VND(約95億円)。イオンフィナンシャルサービスはハノイ市に本拠を置く中堅銀行シーバンク[SSB](SeABank)から持分を取得し、保有割合を100%とした。取得価額は4兆3000億VND(約260億円)。
イオンフィナンシャルサービスは、1987年の香港から始まり、アジア各国で事業を展開し、それぞれの国や地域で金融包摂(ファイナンシャルインクルージョン)に取り組んでいる。イオングループでは、平均年齢が若く今後も経済成長が見込まれるベトナムを海外戦略の重要国と位置付け、小売事業の店舗網も拡大している。
同社は2008年にベトナムにACSトレーディング・ベトナム(ACS Trading Vietnam)を設立。現地で家電や二輪車などの自社割賦販売を中心とした事業を展開し、顧客の暮らしに密着したサービスを提供してきた。2024年10月には、ベトナムにおけるイオングループ共通ポイント「WAON POINT」サービスを開始している。
今回、現地でファイナンス事業を展開するPTFを子会社化したことで、個人向けローンをはじめ、クレジットカードの発行など提供する商品・サービスのラインナップを拡充していく。
なお、PTFはベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group=VNPT)の全額出資子会社として1998年に設立された。2018年には、SSBがVNPTからPTFを買収した。