日清製粉グループの株式会社日清製粉ウェルナ(東京都千代田区)は、子会社であるベトナム日清製粉(Vietnam Nisshin Seifun、東南部地方ドンナイ省)、ベトナム日清テクノミック(Vietnam Nisshin Technomic、ドンナイ省)において、ベトナム国内で家庭用製品の本格販売を開始する。

(C) 日清製粉ウェルナ

　日清製粉ウェルナは、日本国内で小麦粉、から揚げ粉・お好み焼粉などのプレミックス、パスタ・パスタソース、冷凍食品といった加工食品事業を展開しており、多くのカテゴリーで高いシェアを有する。また、事業成長に向けて海外展開も進めており、目覚ましい経済成長を遂げるベトナムには2013年から進出している。

　同社はベトナムに2つの生産拠点を有し、2013年にパスタソースの生産拠点としてベトナム日清製粉を立ち上げ、主に日本向けにパスタソース製品を輸出してきた。2018年にはプレミックス生産拠点としてベトナム日清テクノミックを立ち上げ、業務用プレミックスをベトナム国内で販売するとともに、一部製品を日本向けに輸出してきた。

　今回、共働き世帯が多く自炊頻度も高いことから、簡便調理をサポートする加工食品へのニーズがあると見込み、ベトナム家庭用製品市場に本格参入することとした。現地の2つの生産拠点、日本で培った技術・製品開発の知見を最大限活用しながら、現地の人々の嗜好にあった製品を開発した。

　初期のラインアップとして、パスタソース、炊き込みご飯の素、プレミックス製品を発売した。今後は、日本、タイ、トルコなどのグループ拠点も活用し、スパゲティや冷凍パスタなども視野に入れ、ベトナム国内での家庭用製品のラインアップをより一層充実させていく。