- アイディーエスなど3社で合弁会社を設立
- COBOL技術者の高齢化で一斉離職の予測
- 若手技術者の発掘・提供スキームを確立
日本企業向けベトナムオフショアラボサービスの「スマラボ」を運営する株式会社アイディーエス(東京都港区)と、サンアン・コーポレーション(SanAn Corporation、ハノイ市)、インターナショナル・デジタル・サービシズ・ベトナム(International Digital Services Vietnam=IDSベトナム、ホーチミン市)は7日、ベトナム唯一のCOBOL開発専門会社となる合弁会社「システム・サステナビリティ・ベトナム(System Sustainability Vietnam=SSV)」を北中部地方タインホア省タインホア市に設立した。
(C) アイディーエス |
COBOLは、現存するシステムで最も使われている要素技術でありながら、2025年の崖問題ともいわれるエンジニアの高齢化による一斉離職が予測されている。現役エンジニアからのCOBOLに対する忌避感、マイグレーションの高コスト及び非現実性を踏まえると、現状ではCOBOLエンジニアの確保ができている企業でも、数年後にはCOBOLエンジニア不足に陥り、COBOLシステム保全の危機に瀕することが予想される。
こうした中、各企業は中期経営課題としてCOBOL人材の確保・育成に取り組み始めており、その中でオフショアの活用は有力の手段となりつつある。
SSVでは、「COBOLエンジニア不足に伴うシステム保全の危機」という確実に発生する経営課題に備え、COBOL経験があるベトナムのエンジニアを集約し、若手COBOLエンジニアを永続的に発掘・提供するスキームを確立した。
アイディーエス及びSSVは、情報化社会の基盤であるCOBOLシステムを支えるとともに、永続的に有効活用していける環境を提供することを使命とし、顧客にとって最適なソリューションを実現していく。