国際協力機構(JICA)ベトナム事務所の築野元則所長は25日、ベトナムに対する日本の2010年度政府開発援助(ODA)額は前年度に比べ減少するとの見通しを明らかにした。
2009年度の対越ODAは11件、総額2023億円だが、これには景気刺激策の実施を支援する緊急財政支援分の約500億円が含まれており、2010年度にはこうした緊急支援を必要とされない可能性が高いためだ。ただし、緊急支援を含まない通常のODA額では2009年度を上回る可能性もあるという。
また、ベトナムは昨年から1992~1999年の期間に受けた日本政府のODAの返済を開始している。毎年の返済額は200億~250億円になるという。