ハノイ市保健局食品衛生安全調査団はこのほど、市内のいくつかのスーパーマーケットを検査し、スーパー「Big C」で販売されていた、「タインチー(Thanh Tri)」という商標のバインクオン(蒸し春巻きの皮)からホウ砂を検出した。ホウ砂は目の洗浄などに用いられる物質だが、誤用すると中毒症状を引き起こす。ベトナムでは食品への使用が禁止されているが、防腐や歯ごたえを出す目的で食品に添加されている。
レ・アン・トアン同局長によると、Big Cは食品衛生安全法令への違反のみならず、商売上の詐欺行為も行っていたという。販売していたバインクオンは市内ホアンキム区のある工場で生産していたにもかかわらず、タインチー(蒸し春巻きで有名な場所)の商標をつけていた。調査団は、すべてのバインクオンを廃棄処分にした。Big Cでは、1年前にも微生物に汚染された食品が発見されている。