保健省は5日、全国各省市の保健局に偽造品・密輸品売買防止指導委員会と協力し、供給元が明らかでない化粧品、特に口紅について調査し、発見した場合は没収・廃棄するよう文書で要請した。
これは、ハノイ市で密輸品と疑わしい中国製の発ガン性色素スーダンレッド入りの口紅が発見されたことを受けた措置。保健省はスーダンレッドを含む化粧品の毒性について証明する資料はまだないが、消費者の安全性を考えて今回の措置を取ったと説明している。
ベトナム医薬品管理局によると、2003年に締結されたアセアン諸国内で流通する化粧品についての協定では、化粧品での使用が禁止されている物質リストにスーダンレッドは含まれていなかった。今年7月にビエンチャン(ラオス)で開かれる同諸国の化粧品についての定期会合では、スーダンレッドの化粧品への使用の是非について討論される見通しだ。