ベトナムにおける空の人命救助はこれまで、軍用ヘリコプターのMi-17やMi-8によって行われてきたが、2006年初頭に初めて人命救助専用のMi-171ヘリコプター4機が導入された。2月末には空軍の指揮により、救助ヘリコプターの火災避難訓練がハノイとホーチミン市で行われた。
高層ビルでの火災を想定したこの訓練ではMi-171の救助隊員がロープを使い、地上25メートル地点でヘリコプターへの給水を行った後、火災現場へと飛び立ち消火放水を行った。Mi-171は消火活動以外にも救急救助活動や救援物資の移送や災害時の情報伝達などを行う。Mi-171の活動範囲は半径300km、飛行距離は600kmから700kmで最大搭載人数は30人。国防省では今後救助用ヘリコプターを広く導入し、広く国民の安全に役立てていきたいとしている。