南中部高原地方ラムドン省ダラット市で25日、第23回ベトナム映画祭の閉幕式が開催された。今回のベトナム映画祭は11月21日から25日まで開催された。
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今回の映画祭の長編映画部門では、ブイ・タック・チュエン(Bui Thac Chuyen)監督が手掛けた2022年12月公開の「輝かしき灰(原題:Tro Tan Ruc Ro、英題:Glorious Ashes)」が、最優秀作品賞にあたる「ゴールデンロータス賞(Bong Sen Vang)」に輝いた。
また、ブイ・タック・チュエン監督が「監督賞」、グエン・カーリン(Nguyen K’Linh)氏が「撮影賞」、レ・コン・ホアン(Le Cong Hoang)氏が「助演男優賞」、トン・タット・アン(Ton That An)氏が「音楽賞」を受賞し、「輝かしき灰」は5冠を達成した。
「輝かしき灰」は、ベトナムを代表する作家グエン・ゴック・トゥー(Nguyen Ngoc Tu)の小説を映画化したもので、ベトナム南部の海沿いの村を舞台に、3人のヒロインとそれぞれの男性との関係を描いている。
同作品は、ベトナム映画協会主催の「カイトアワード2023(Kite Awards 2023)」でも、最優秀作品賞にあたる「ゴールデンカイト賞」と「監督賞」、「撮影賞」、「助演女優賞」の4冠に輝いた。
さらに、2022年10月24日から11月2日まで日本の東京で開催された「第35回東京国際映画祭(TIFF)」で、ベトナム映画として初めてメインコンペティション作品に選ばれたほか、第96回アカデミー賞「国際長編映画賞」ノミネート候補作品のベトナム代表にも選ばれている。
ベトナム映画祭は文化スポーツ観光省と同省傘下の映画局が2年に1回開催しているもの。1970年に第1回が開かれ、2023年で23回目を迎えた。次回の第24回は2025年にホーチミン市で開催される予定。