「ミス・ユニバース(Miss Universe)」機構代表のポーラ・シューガルト女史は26日夜、2018年大会に出場したベトナム代表のヘン・ニー(H’Hen Nie)の最終順位について、準ミス3位であることを明言した。
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南中部高原地方ダクラク省出身のヘン・ニーは、少数民族「エデ族」の家庭に生まれ育った。浅黒い肌とショートヘアでコンテストに登場したヘン・ニーは、ベトナム人が思い描く従来のミスのイメージとはかけ離れていたが、その容姿や自信に満ちた振る舞いは国民からも賞賛された。
シューガルド女史は、ヘン・ニーについて、「数年前のコンテストに、農村出身のある女性が出場しました。彼女の故郷では、13~14歳になった少女は結婚するのが慣例でしたが、彼女は両親に反対して、私は勉強したいと話したそうです。学業を選んだ彼女は、ミスコンも学習の場としていました。そして、ミス・ユニバースのベトナム代表にまで上り詰めたのです」と評した。
またシューガルド女史は、ヘン・ニーが賞金の全額を図書館の建設や故郷の少女たちの教育に向けたチャリティ活動に寄付したことについて触れ、「彼女はミス・ユニバースの準ミス3位に相応しいと思います」と続けた。
シューガルド女史のコメントは、すぐにインターネット上で話題となり、ヘン・ニーのファンたちを喜ばせ、ヘン・ニー本人も改めて感謝のコメントを発表した。
ヘン・ニーはミス・ユニバース2018でベトナム人として過去最高となるトップ5に入賞した。惜しくもトップ3に残ることは出来ず、ミス、準ミス1位、準ミス2位と同じ最後の舞台に立つことはなかった。最終成績も準ミス3位なのか準ミス4位なのか、これまではっきりしなかったが、シューガルド女史が認めたことで、準ミス3位だったことが明らかとなった。