ベトナム音楽著作権保護センター(VCPMC)はこのほど、音楽著作権使用料の引き上げを決めた。これに対しベトナムレコード産業協会(RIAV)は反対の声を上げたが、VCPMCは著作権使用料引き上げの正当性を主張している。20日付タインニエン紙電子版が報じた。
VCPMCは先に著作権使用料を従来の2倍に引き上げるとRIAVに通知した。しかしRIAVはVCPMCに対し、年内はこれまでの金額を維持し、関係機関を含めた会議を開いて著作権使用料引き上げの日程案を協議するよう提案する文書を送った。
これに対しVCPMCは、従来の著作権使用料を維持することは理に適っていないと主張している。1曲当たりの著作権使用料は、2005年に定められた50万ドン(約2000円)が今も適用されている一方、CDの小売価格は2005年に比べ現在は倍に値上がりしている。また、VCPMCは今年3月に各音楽家と協議し、著作権料を倍に引き上げることで合意したことも理由に挙げている。
RIAVはCDの売り上げが減少している窮状を訴えて、文化スポーツ観光省著作権局にこの問題への介入を要請した。法律の規定によると、VCPMCは著作権局の承認が得られなければ、著作権使用料を引き上げることはできない。