- 米国主要企業との会合でチン首相が指示
- スペースX「スターリンク」を試験的認可
- 100か国・地域で300万人にサービス提供
ファム・ミン・チン首相は1日、ハノイ市にある政府庁舎で開かれた米国主要企業の代表者らとの会談に臨んだ。首相はこの席で、スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX=SpaceX)の衛星インターネットアクセスサービス「スターリンク(Starlink)」の試験的なライセンス認可を進めるよう科学技術省に指示した。
![]() (C)Znews |
これに先立つ昨年9月初め、同社のグローバルビジネス担当上級副会長のティム・ヒューズ氏がハノイ市でチン首相と会見し、同社の衛星ネットサービスをベトナムで提供する準備があると発言。また同氏は、「スターリンク」をベトナムの全人口に普及させるため、インフラ整備など必要な条件を整えるようベトナムに要請していた。
ベトナム国会は今年2月、科学技術の発展、イノベーション、デジタル変革を促進するための特別制度を試験的に導入する決議を採択。低軌道衛星通信の試験導入について、海外投資家の出資比率を制限せず、事業投資を試験的に認可することを決定した。
なお、スペースXは2020年10月から米国で「スターリンク」の提供を開始。現在までに世界100か国・地域余りで300万人近くの顧客にサービスを提供している。