- 発電能力の拡大と電力輸入の強化を提案
- 電力輸入の強化、経済成長の予測に対応
- 30年までに電力輸入割合を5%に引き上げ
商工省は、経済成長に伴う電力需要の増加に対応するため、「2021~2030年国家電力開発計画及び2050年までのビジョン(第8期電力計画=PDP8)」の調整案において、発電能力の拡大と、中国およびラオスからの電力輸入の強化を提案した。同省はこの調整案について、関連機関からの意見聴取を行っている。
![]() (C) znews |
調整案によると、ベトナムの電力システムの総発電容量は、2030年までに21万MW、2050年までに84万MWに増加すると予測されており、現行のPDP8と比較してそれぞれ+35.0%、+50.0%の増加となる。
発電能力の拡大と、中国およびラオスからの電力輸入の強化は、経済成長の予測に対応するためのものであり、特に2026年から2030年までの期間に、国の経済が二桁成長を達成する可能性があると見込まれている。
商工省は、2030年までに総発電容量に占める電力輸入の割合を5.0%に引き上げることを提案している。具体的には、2030年までに、中国からの輸入電力量を現行のPDP8比で5.3倍の3700MWに、ラオスからは同1.6倍の6800MWにそれぞれ引き上げる計画だ。