- 24年のベトナムGDPは4500億USD
- 前年から1ランクアップの世界34位
- 39年までに世界トップ25入りの見通し
英国経済ビジネスリサーチセンター(CEBR)が先般発表したレポート「世界経済リーグテーブル(World Economic League Table=WELT)」によると、ベトナムの国内総生産(GDP)は2024年に4500億USD(約71兆円)となり、前年から1つ順位を上げ世界34位につけた。
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ベトナム経済は2025年から2029年までの期間に年平均成長率+5.8%のペースで高成長を維持し、GDPは2029年までに6760億USD(約107兆円)に増加して、シンガポールの6560億USD(約104兆円)を初めて上回ると予想されている。
2030年から2039年までの期間における年平均成長率は+5.6%と若干減速するが、引き続き高い成長率を維持する見通し。
ベトナムのGDPは2039年までに1兆4100億USD(約223兆円)に達し、世界25位まで上昇する見通し。東南アジアでは、世界10位のインドネシアと同22位のフィリピンに次ぐ3番手となり、◇タイ(世界31位)、◇マレーシア(同34位)、◇シンガポール(同35位)を大きく引き離すと予想されている。
上位中所得国の基準で求められる国民1人当たりGDPは、2024年7月1日から4516~1万4005USD(約71万~221万円)に引き上げられた。この基準に基づくとベトナムは2024年時点での上位中所得国への仲間入りはお預けとなった。
しかし、ベトナムの2025年の国民1人当たりGDPは4783USD(約76万円)に増加し、世界124位につけて、上位中所得国に仲間入りすると見込まれる。2029年までに6463USD(約102万円)、2039年までに1万2727USD(約201万円)に増加し、世界上位100か国にランクインする見通し。
なお、2024年におけるベトナムの購買力平価(PPP)ベースのGDPは1万6193USD(約256万円)となり、東南アジアでは、◇シンガポール、◇ブルネイ、◇マレーシア、◇タイ、◇インドネシアに次ぐ6位につけたと推定される。