- 給料だけで快適に暮らせる会社員は35%
- 会社員の幸福度指数は直近5年間で最低
- 多くの会社員が今後6か月内の転職を検討
ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anphabe)と市場調査・マーケティングリサーチを手掛けるインテージベトナム(Intage Vietnam)が共同で実施した調査レポート「Onto the next step」によると、ベトナム人会社員の74%が「現在の収入は生活費を賄うのに不十分」と感じていることが分かった。
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また、回答者の過半数は企業が自分の能力に見合った給与を支払っていないと考えており、将来の経済的不安を感じている。給料だけで快適な暮らしが送れる会社員は35%にとどまり、残り65%はパートタイムの仕事や投資で不足分を補ったり、家族からの仕送りに頼ったりしている。
アンファベによると、今年のベトナム人会社員の幸福度指数は直近5年間で最低となり、9月末時点で幸福度指数が上昇した人は49%にとどまった。主な原因は、財務面のストレスに晒されているため。
同社のタイン・グエン最高経営責任者(CEO)は、多くの会社員が経済的困難を受けて今後6か月以内に転職を考えており、今の仕事に満足している人々でも、このうち過半数は待遇が良い別の会社が見つかれば転職する用意があるとしている。
インテージベトナムのリサーチ担当責任者は、従業員の幸福度指数向上策として、生命保険や傷害保険などの福利厚生の充実、定期健診に代わる詳細な健康診断の実施、従業員の家族向け保険の拡大などを挙げた。