- レベル2の顔認証ISO規格適合、国内初
- 金融や保険、通信などの企業で導入済
- 手続きの簡略化や時間短縮に寄与
携帯通信大手の軍隊工業通信グループ(Viettel Group=ベトテル)は、オンライン本人確認サービス「Viettel eKYC (Viettel electronic Know Your Customer)」がISO認証機関Taylorcoxからレベル2の顔認証(Face ID)に関する国際認証「ISO 30107-3」を取得したと発表した。
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国内企業がレベル2の「ISO 30107-3」を取得したのはこれが初めて。Viettel eKYCは、ベトテル人工知能データサービスセンター(Viettel AI)が開発したもの。
同システムは、約3000回のテストをクリアしており、紙やカードにプリントされた顔だけでなく、シリコンマスクや特殊スキャナー、ディープフェイク(AIを応用した映像合成技術)など高度なテクノロジーで作られた立体的なフェイクでも100%の精度で検出でき、本人が認識されないということもなかった。
なお、ベトテルは、ICチップ入り身分証明による認証サービスを提供する公安省のパートナーにもなっている。Viettel eKYCは運用が始まった2020年から現在までに、金融や保険、通信など多くの企業のシステムに統合されており、事務手続きの簡略化や所要時間の大幅な短縮を実現している。