(C) tuoitre |
ホーチミン証券取引所(HSX)はこのほど、FLCグループ[FLC](FLC Group)が情報開示制度に著しく違反したとして、FLC株の上場廃止を決定した。
決定によると、FLC株7億1000万株近くが2月20日からHSXで取引できなくなる。2月初旬時点の同社の株主は6万4700組に上り、株主に与える上場廃止の影響は小さくないと見られる。ただし、UPCoM店頭市場での取引は認められる見込みだ。
これに先立ち、HSXは2021年の監査済財務諸表や2022年1~6月期監査済財務諸表を公表していないことを理由として、2022年9月からFLC株を取引一時停止にした。こうした中、現在まで情報開示義務が履行されなかったとして、HSXは上場廃止を決定した。
上場廃止決定を受けて、FLCは関連当局に対して、情報開示違反は不可抗力事由によるものだとして、上場廃止を再考するよう提案した。同社は規定に従い情報開示に向けて尽力していると強調した。
FLCのチン・バン・クエット元会長が株価操縦容疑で逮捕されて以降、FLCのほか、FLCファロス建設[ROS](FLC Faros)やBOS証券[ART](BOS Securities)、FLCストーン鉱産投資[AMD](FLC Stone)などのFLC関連会社も上場廃止や取引一時停止に追い込まれ、株価も昨年初めにつけたピークから▲80~90%下落し、1株900~3600VND(約5~20円)にとどまっている。