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カタール航空(Qatar Airways)でキャビンアテンダント(CA)として働く、ベトナム人のマイ・チャンさんは、リオネル・メッシの大会となった2022 FIFAワールドカップ・カタールの表彰式に立ち会い、大観衆の熱狂の中で、立ち眩みがするような感覚を覚えた。
「リオネル・メッシやキリアン・エムバペ、エミリアーノ・マルティネス、世界のスーパースターたちが手を伸ばせば届くほどの距離にいる。そんな日が訪れるとは夢にも思いませんでした」マイ・チャンさんは、表彰式の瞬間を振り返って語った。
マイ・チャンさんはホーチミン市出身の24歳。9か月前、カタールの首都ドーハに引っ越す前は、2年間ドバイに住んでいた。ワールドカップ表彰式をサポートするチームの一員として、カタール航空CAの中から選ばれたときは、栄誉を感じるとともに、期待と不安がないまぜになった複雑な感情を抱いた。
いざ表彰式の舞台に立つと、スタジアム全体が熱狂のるつぼと化していた。「メッシには、まるで後光がさしているかのようでした。スタジアム全体から表彰台に向けてエネルギーが注がれ、彼の名前が呼ばれた瞬間、スタジアム全体が揺れました」とマイ・チャンさんは興奮気味に話した。
「小さい頃はよくテレビでサッカーを観ていました。まさか自分がワールドカップに関わることができる日が来るとは思いませんでした。心の準備はしたつもりですが、目の前に選手たちがいるのを見て、思わず自分の目を疑いました。光と歓声が注がれる中、最初は緊張しました。メダルが載せられたトレイも重たく感じましたが、チームのみんなと表彰台に上ったら、緊張がほぐれて楽しい雰囲気を味わうことができました」
AP通信によると、決勝が行われたルサイル・アイコニック・スタジアムにはこの日、約8万9000人のサポーターが詰めかけ、このうち60%以上がアルゼンチン人サポーターだったとされる。
マイ・チャンさんは大会中に幾つかの試合を観戦。ホスト国のマネジメントを高く評価し、「史上最も美しく、安全なワールドカップになったと思います。ホスト国カタールは、誰もが楽しめる安全な環境を作り出し、世界中のサポーターを迎えました。もし中東を訪れることがあれば、この国を訪れてください。きっとカタールのみんなが温かく歓迎してくれることでしょう」と話した。