ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

米国で7年服役した有名ハッカー、政府公認の専門家として社会貢献

2021/11/07 10:38 JST配信
(C) tuoitre
(C) tuoitre

 しかしながら、僕が逮捕されてしまったことで、両親は僕が所有していた別荘7軒と自動車3台を売り払い、弁護士費用に充てました。あれだけ稼いだお金も、煙のように消えていったんです。

 7年間の刑期を終えて両親に再会した時、父は大腸がんを患い、母はすっかりやせ細っていました。僕は涙をこらえて、過ちを償い、親孝行をするために、自分の生き方を変えなければならないと思いました。

 自由は僕にとても幸せな気持ちを与えてくれます。この自由にふさわしい生き方をしなければなりません。お金を稼いでいたピークの時期は、よく眠れた夜などありませんでした。より多くの情報をハッキングする方法や捕まらないように隠れる方法をいつも考えていましたから。

 刑務所にいた7年間で、人間の真の価値が何であるかということに気付きました。だからこれからは、この自由な日々と自分の能力を使って誰かの役に立つことをして、夜はぐっすり眠りたいと思っています。

―――あなたはまだ若く、新しいことを始めるのに手遅れということはないでしょう。これから先、何か計画はありますか?

 刑務所にいる間、7冊の日記を英語で書きました。日記には、刑務所を出たら実現したいビジネスやサイバーセキュリティのアイデアを書いていました。

 今、僕はサイバーセキュリティに関するオンラインセミナーに参加したり、自分の人生やセキュリティの技術について執筆したりと、いくつかのプロジェクトを進めています。

 それから、ネットワークの知識を教える無料のクラスも開講したいです。将来的には、お金に重きを置くのではなく、コミュニティの役に立つサイバーセキュリティの会社を立ち上げたいと考えています。


技術専門家になる

 ヒエウさんは2020年、ベトナム情報通信省傘下の情報安全局国家サイバーセキュリティセンター(National Cyber Security Center=NCSC)に技術専門家として起用され、現在は独立専門家としてセンターと協力している。

 ヒエウさんはこう語る。「米国から帰国して1か月が経ったころ、NCSCの職員から電話があり、カフェに誘われました。そこで自分から彼に、社会貢献のため、自分の人生のためにセンターで働きたいとお願いしました。そして1か月後に申し出を受け入れてもらえました」。

 詐欺サイト撲滅のウェブサイト<chongluadao.vn>は、ヒエウさんのアイデアから生まれたものだ。ヒエウさんはベトナムに帰国してから仲間を4人集めて、コミュニティの役に立つべく2020年12月にこのサイトを立ち上げた。

前へ   1   2   3   4   次へ
[Tuoi Tre 08:41 27/10/2021, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
日鉄物産、ビグラセラと工業団地販売代理店契約を締結 (2:27)

 鉄鋼、産機・インフラ、食糧、繊維その他の商品の販売および輸出入業を手掛ける日鉄物産株式会社(東京都中央区)は、建設資材メーカーで工業団地開発大手のビグラセラ[VGC](Viglacer

ユーロチャム白書発行、EVFTA発効から5年の成果と課題 (17日)

 在ベトナムヨーロッパ商工会議所(ユーロチャム=EuroCham)はこのほど、「ユーロチャム白書」の2025年版を発表した。白書の発表は今回で16回目となる。  ユーロチャムはこの中で、ベトナムが引き続きグロー...

トウガラシやパッションフルーツなど、公式ルートで中国輸出 (17日)

 農業環境省は15日、ベトナムを公式訪問していた中国の習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 国家主席の立ち会いのもと、中国海関総署(GACC)との間で、ベトナムのトウガラシ、パッションフルーツ、ツバメの巣、米ぬ...

ベトナム戦争の孤児ら乗せた米軍機「ベビーリフト」墜落から50年 (13日)

 2025年4月4日、ベトナム戦争末期の米軍による「オペレーション・ベビーリフト」の航空機墜落から50年を迎え、墜落現場となったホーチミン市12区ブオンライ(Vuon Lai)通りで追悼式が行われた。  「オペレー...

ハイランズ・コーヒー、バリア・ブンタウ省でコーヒー焙煎工場竣工 (17日)

 大手コーヒーチェーン「ハイランズ・コーヒー(Highlands Coffee)」を運営するハイランズ・コーヒー・サービス(Highlands Coffee Service)は16日、東南部地方バリア・ブンタウ省のカイメップ港近郊に新設したコ...

「公共部門での汚職取り締まり」、タイニン省がトップに PAPI (17日)

 ベトナム祖国戦線幹部育成科学研究センターと地域社会開発研究サポートセンター(CECODES)、国連開発計画(UNDP)は15日、ベトナムの各省・市における「統治・行政・管理効果指数(PAPI)」の2024年版調査結果を発表...

宇宙から初の「シンチャオベトナム」、ベトナム系女性が宇宙飛行 (17日)

 米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)の創業者ジェフ・ベゾス氏が設立した航空宇宙企業ブルー・オリジン(Blue Origin)は14日、女性6人を乗せた宇宙船「ニュー・シェパード(New Shepard)」による宇宙飛行を成功...

チン首相、グリーン転換の未来へ「3つの創出」提唱 P4Gサミット (17日)

 ファム・ミン・チン首相はハノイ市で16日、「グリーン成長とグローバル目標のためのパートナーシップサミット(P4G)」において、「持続可能なグリーン転換、人間中心のアプローチ」をテーマにハイレベル討議を主...

越中海軍、トンキン湾で合同巡視を実施 海上協力強化 (17日)

 ベトナム海軍第4地域海軍第162旅団所属のミサイル護衛艦「HQ-015チャンフンダオ(Tran Hung Dao)」と「HQ-016クアンチュン(Quang Trung)」の2隻が、中国・広西チワン族自治区北海市の港を出発し、中国海軍とのト...

チン首相、訪越のエチオピア首相と会談 直行便運航へ (17日)

 ファム・ミン・チン首相は政府官房で15日、「グリーン成長とグローバル目標のためのパートナーシップサミット(P4G)」への出席に合わせてベトナムを公式訪問中のエチオピアのアビィ・アハメド・アリ首相と会談を...

政府、過去最大規模500兆VNDの優遇融資枠設定へ (17日)

 政府は現在、過去最大規模となる500兆VND(約2兆7600億円)の優遇融資枠の設定を計画している。科学技術、イノベーション、戦略的インフラといった基盤分野への直接的な支援を通じて、経済成長を下支えする原動力...

航空機輸入条件を見直し、型式証明の発行・認証機関を追加 中国も (17日)

 政府は13日、民間航空分野における条件付き経営事業に関する政令第92号/2016/ND-CPの一部を改正・補足する政令第89号/2025/ND-CPを公布した。同政令は即日施行された。  新政令では、ベトナムに輸入する航...

FPTジャパンとトランスウェア、協業関係強化へ覚書締結 (17日)

 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループの日本法人FPTジャパンホールディングス株式会社(東京都港区)の子会社であるFPTソフトウェアジャパン株式会社(FPTジャパ

川西倉庫、地場物流企業を子会社化 ベトナムの倉庫事業に参入 (17日)

 総合物流サービスを手掛ける川西倉庫株式会社(兵庫県神戸市)は、地場物流企業のトアンファット・ロジスティクス(Toan Phat Logistics=TPL、南部メコンデルタ地方ロンアン省)の子会社化を目的とした株式譲渡契...

国会常務委員会、行政区再編に関する決議を採択 (16日)

 国会常務委員会は14日、行政区再編に関する決議第76号/2025/UBTVQH15を採択した。同決議は翌15日に発効した。  決議によると、ベトナム共産党の指示に従い、全国の村レベルの行政区(村、街区、町=thi tran...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved