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フンさんは、労働者やドライバーたちの収入に見合った安い料金でサービスを提供し、彼らが次の仕事に向けて心と身体の調子を取り戻す手伝いができることを嬉しく感じている。
あるトラック運転手は、フンさんの店の近くの路肩にトラックを停めると、エンジンも切らずに車を降りて、フンさんの店にまっすぐ近づき、服を脱いで慣れた様子でゴザの上にうつ伏せに横たわった。
フンさんは客の背中にザックホイを施し、手足もマッサージした。その後、客を仰向けにし、胸にもザックホイをし、再び手足をマッサージした。最後に額と顔もマッサージして、約20分のサービスが終了した。客はフンさんに料金を支払い、トラックに戻っていった。
客はトラック運転手のほか、三輪車やバイクタクシーの運転手、工業団地の工員、地元の会社員など様々だが、ほとんどが低所得者で、手頃な料金でニーズを満たせるためこうした路上マッサージ店を訪れている。
客足が安定している他のビジネスやサービスとは異なり、路上マッサージ店の客はたまたま通りがかった通行人が多く、常連客はごくわずかだ。そのため、新型コロナの影響がなくとも客足は常に不安定で、客がまったくいないときもあり、収入がなければ借金をしなければならなくなる。
一方、次々と客がやってくるときも少なくなく、客が多ければマッサージ師たちにもエンジンがかかる。おそらく、このことこそが、大変な仕事にもかかわらず長い間この仕事を続ける原動力になっているのだろう。