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中でもナムさんが愛着のある作品は、ヒアリだ。今の小ささになるまでには実に3年を要した。初期のものは大きくならざるを得なかったが、少しずつ小さいものを作っていき、最終的には本物と同じサイズ、そして本物とそっくりの見た目になった。
このほか、銅と複合材料で作った自転車や、銅板とアルミニウム、ゴムの小さな部品を組み立てたベスパなどはいずれも1cmに満たない。精巧に作られた帆船も1.5cmという小ささで、完成までに3週間かかったという。
ナムさんは、乗り物や生き物だけでなく、ハノイ市の一柱寺(Chua Mot Cot)や北中部地方トゥアティエン・フエ省のティエンム寺(Chua Thien Mu)などのベトナムの観光名所までも超ミニチュア作品にしている。いずれもサイズは2~3cmだ。
これまでに300点以上の作品を作ってきたナムさんだが、作品のほとんどが自分のために作ったもので、ほんの一部を外国人に贈ったり、アジアの顧客に販売したりしているのだという。
ナムさんは、「このミニチュア制作を職業と考えたことはなく、私にとってはたくさんのユニークな作品を作り出し、外国の人々にベトナムの国や人のイメージを紹介するという楽しみの1つでしかありません。次のテト(旧正月)には、自分自身と家族、友人に贈るため、十二支の超ミニチュア作品を作る予定です」と語った。