(C)Tien phongヘビの皮剥ぎ作業 |
メコンデルタ地方ドンタップ省タムノン郡チャムチム町の市場は、特徴のある水産物を扱うことで知られている。同郡在住のハイ・カンさんの案内を受けて、午前6時にチャムチム町の「ヘビ市場」を訪れた。正式名称は「タムノン食品市場」だが、ヘビ市場として有名だ。
カンさんは、この市場で10年以上ヘビを売っている女性タムさんを紹介してくれた。タムさんの売り場には長さ3メートル、高さ50センチメートルほどのガラスケースがあった。3つに区分されているが、種類別ではなく大きさで分類されている。タムさんはヒロクチミズヘビ、オオミズヘビ、シマミズヘビなどを主に売買する。
ケースの周囲には多くのブリキ製の缶が並んでいる。中に入っているのは重量1キロ以上のオオミズヘビで、ホーチミン市の業者に良く売れるという。タムさんの店では1日当たり数百キロのヘビを売り上げる。価格はオオミズヘビが1キロ当たり80万~100万ドン(約3380~4220円)、他のミズヘビは10万~40万ドン(約420~1690円)。
市場のヘビ販売業者らは、ヘビをカンボジアから仕入れるかチャムチム国立公園で住民が捕獲したものを買い入れている。