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- 「ダイニン都市区」の違反事件で有罪判決
- 省人民委元主席・党委元書記らに禁固刑
- 元官房長官は執行猶予付き禁固2年6か月
南中部高原地方ラムドン省ドゥックチョン郡(huyen Duc Trong)で計画されていた大規模都市区案件「ダイニン都市区」における違反事件で、ハノイ市人民裁判所は20日、不正に関与した被告10人に有罪判決を下した。
同事件は、バンラン大学を運営するバンラン教育管理投資(VLG)会長のグエン・カオ・チー被告が、進捗が遅々として進まなかったダイニン都市区案件を買い取った後、政府監査機関やラムドン省の要職に賄賂を渡し、政府監査委員会の結論を「同案件を取り消すべき」から「継続すべき」に変更させたというもの。
約3600haに跨る同案件は、ラムドン省人民委員会が2010年に投資を承認したが、投資主であるサイゴン・ダイニン(Sai Gon Dai Ninh)が土地使用料や森林資源損害補償の納付義務を履行していないなど多くの違反があった。このため、政府監査委員会は同案件の取り消しを提案した。
これを知ったチー被告は自身のコネクションを利用し、政府監査副委員長のチャン・バン・ミン被告(既に死亡)に100億VND(約6100万円)、ラムドン省人民委員会元主席のチャン・バン・ヒエップ被告に420億VND(約2億6000万円)、同省共産党委員会元書記のチャン・ドゥック・クアン被告に210億VND(約1億2900万円)の賄賂を渡し、政府監査委員会の結論を変更させた。
チー被告は贈賄罪で禁固3年の判決を受けた。
一方、収賄罪に問われていたヒエップ被告は禁固6年6か月、クアン被告は禁固5年6か月の判決を言い渡され、元政府監査官3人は禁固2年~禁固3年6か月、ラムドン省元監査委員長1人は禁固3年の判決だった。
また、公務執行上の職権乱用罪に問われていた元政府官房長官のマイ・ティエン・ズン被告は執行猶予付き禁固2年6か月、元政府監査官1人は執行猶予付き禁固2年の判決をそれぞれ受けた。同じ罪に問われていた元政府官房役員1人が禁固14か月21日の判決で、その場で釈放された。
裁判所は被告らが罪状を素直に認め、捜査にも協力的で、被害克服に努めたことを検討した上で、情状酌量の余地があるとして、判決を下した。