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- 幼稚園で4歳女児の連れ去り事件
- 担任が確認怠り、不審人物に引き渡し
- 事件翌日に地元住民が女児を救出
1月13日午後、北部紅河デルタ地方ハイフォン市直轄のトゥイグエン市にあるティエンフオン幼稚園で、女児の連れ去り事件が発生した。連れ去り犯は既に逮捕され、女児も無事保護されているが、容疑者が語った動機は不可解なものだった。
連れ去り事件は13日午後4時頃に発生。20代ぐらいの女が3A2組のクラスに入ってくると、クラス担任に「T・Mちゃんを迎えにきました」と言って、Mちゃんは警戒する様子もなく女に近づいて行った。女とMちゃんはロッカーから荷物を取り出すと、園を後にした。
Mちゃん家族は、雇い人に送り迎えをさせることが珍しくなかったので、クラス担任も特に気にせずに女児を引き渡してしまった。女はタクシーを呼んでレチャン区方面へと走り去った。その後、迎えに来た家族が、娘が誘拐されたと警察に通報して事件が発覚。警察も捜査に乗り出して女の行方を追った。
翌14日、ゴークエン区で買い物をしていた地元住民Tさんが、連れ去り犯と思しき女と女児の姿を発見。ニュースで流れていた監視カメラの映像を観ていたので、女の特徴的な上着を見てすぐに連れ去り犯だと分かったという。Tさんが女児を引き寄せて怪我がないことを確認すると、周辺の人々も異常を察知して助けに入った。
逮捕されたのは、ドン・ティ・ハー・トゥ容疑者(18歳)。警察の取り調べに対し、「Mちゃんと面識はなく、その女の子が好きだったから連れ出した。他に目的はなかった」と供述して、女児の家族に心配をかけた自身の行為を悔いていると話した。
なお、ティエンフオン幼稚園のチャン・ティ・トゥ・ハン園長は、園児の送迎の手順が厳格ではなかったことが事件を未然に防げなかった原因と認めた。本来なら、園児を引き渡す際、迎えに来た保護者に確認のサインを求めるが、クラス担任の不注意でこれが徹底されていなかった。通常はクラス担任2人で回しているが、1人が休んでいたため、管理ミスが生じたと見られる。トゥイグエン市教育訓練局は、見知らぬ人物に園児を引き渡したとして、このクラス担任を停職処分とした。