![]() (C) イーレックス ![]() |
- イーレックスとして海外初かつベトナム初
- 発電出力20MW、燃料はもみ殻年間約13万t
- PECC 2と提携、発電所新設の共同検討も
再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、2022年12月より南部メコンデルタ地方ハウザン省でバイオマス発電所の建設を進めてきたが、このほど商業運転を開始し、25日に竣工式を執り行った。
事業会社はハウザン・バイオエネルギー(Hau Giang Bioenergy)。同発電所は、イーレックスとして海外第1号のバイオマス発電所かつベトナムで初めての商用バイオマス発電所となる。
売電価格は8.47UScent/kWh(現地FIT制度による)、発電出力は20MW(年間発電量は⼀般家庭約9万3000世帯分)、燃料はもみ殻(年間約13万t)となる。
なお、同事業は環境省の「二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」に採択されている。
また、イーレックスは、これまでハウザンバイオマス発電所のプロジェクトの開発・建設工事を通じて、プロジェクトの共同出資会社である第2電力建設コンサルティング[TV2](Power Engineering Consulting 2=PECC 2)と信頼関係を築いてきたが、両社は24日付けで業務提携契約を締結した。
業務提携は、ベトナムにおけるバイオマスエネルギーを活用した脱炭素の実現・エネルギー自給率の向上・安定電源供給・雇用増大・所得向上のために相互に協力することを目的としている。
業務提携は以下の項目を対象とし、詳細の業務提携の範囲・条件などについては、今後両社で協議する。
◇ベトナムにおけるバイオマス発電所新設案件の共同検討
◇ベトナムの石炭火力発電所のフューエルコンバージョンの推進
◇バイオマス燃料の調査検討
◇ベトナムの電力制度に関わる検討や提言
◇バイオマス発電の技術・運営能力の向上
◇事業会社などへの共同出資の検討