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- メトロ1号線が雷雨で一時運行停止
- 車両も停電、乗客らに降車案内
- 午後5時25分から約1時間運行停止
国内初の地下鉄として12月22日に開通したホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)は27日夕方、突然の一時運行停止を余儀なくされた。これついて、同市都市鉄道(メトロ)管理委員会(MAUR)の責任者は、「雷を伴う大雨により、メトロの電気安全システムが作動したため」と説明した。
電気安全システムが作動したのは午後5時25分。同市メトロ1号線有限会社(HURC1)は安全確認の上、同日午後6時30分ごろにメトロの運行を再開した。
この間、約1時間にわたって運行がストップ。メトロ乗車体験に訪れていた同市在住のT・Nさんは、「乗車して40分ぐらいしたのに動き出さなかった。その後、車両が突然停電して降車するよう案内された。他の国の地下鉄事情は知らないが、大雨のせいで乗車体験できなかったのは残念だ」と語った。
HURC1は今回の対応について、乗客と運行ダイヤに影響を及ぼしたが、運行初期段階においては安全確保が第一と強調。運行を停止して車両を駅まで戻し、全システムを点検して安全を確認した上での運行再開となった。
なお、メトロ1号線は12年の工期を経て開通。最初の1か月は無料で運行している。全長19.7kmで、14駅(うち地下3駅、高架11駅)を設置している。17編成(3両編成、計51両)を運行し、930人(座席147人、立席783人)を運ぶことが可能。
設計最高速度は高架が時速110km、地下が時速80km。運行開始から最初の6か月間は午前5時から午後10時まで運行間隔8~12分で運行。6か月目以降の運行時間は午前5時から午後11時30分までで、運行間隔は5~15分となる。