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- 教育事業認可が20年4月1日から失効
- 失効後も新規生徒募集で学費徴収
- 詐欺・資産横領の疑いで代表者を捜索
ホーチミン市直轄トゥードゥック市にある「サイゴン・スター・インターナショナル・スクール(Saigon Star International School)」が裁判所の決定により校舎の土地を回収されて生徒らが影響を受けている問題について、同校の教育事業認可が2020年4月1日から失効していることが明らかとなった。
これはホーチミン市教育訓練局が26日に開かれた会合で明らかにしたもの。ただし、既存の生徒らの権利を保護するため、教育事業認可の失効後も同校は2025年7月31日まで既存生徒向けの教育サービスを提供することが認められているという。
同校では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により財務状況が悪化し、校舎の土地を所有するACBアセットマネジメント(ACBA)への賃貸料支払いが滞納していた。
裁判所の決定により、問題の土地はACBAに返還し、同校は現校舎での営業を終了しなければならないことになっている。それにもかかわらず、同校は生徒の新規募集を行い、保護者から多額の学費を徴収していた。多くの保護者は、同校の教育事業認可が失効していることを知らなかったと話している。
同校の生徒数は約300人。ホーチミン市警察は、詐欺・資産横領の疑いもあるとして、失踪した同校の法的代表者であるボー・ティ・フオン・タオ女史(43歳)の行方を追っている。