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- 9月24日までに死者・行方不明者337人
- 北部全体の経済的損失は約26億USDと推定
- 被災者の生活再建のためのリソース提供
アジア開発銀行(ADB)は9月27日、ベトナム北部を襲った台風3号(アジア名:ヤギ、日本では台風11号)被災者に対する緊急救助サービスの提供や人道支援を目的とする200万USD(約2億9000万円)の援助を承認した。
ADBのベトナム担当カントリーディレクターであるシャンタヌ・チャクラボルティ氏は、「ADBは台風3号被害に対応するベトナム政府と国民の非凡な努力を評価している。ADBの支援は、直ちに人道支援を提供するベトナム政府の広範な取り組みを支えるもので、ADBはまた、被災地の復旧とレジリエンス向上を目指す政府への協力を約束している」と述べた。
9月7日に北部沿岸に上陸した台風3号は、ベトナムに上陸した台風として数十年来で最も強い台風となった。堤防管理・自然災害防止局によると、9月24日までに死者・行方不明者337人、負傷者1935人に上り、26省・市で洪水や地滑りなどが発生した。北部全体の経済的損失は約26億USD(約3770億円)と推定されている。
ADBは他の開発パートナーとも連携し、被災した北部各地での支援ニーズの評価を含め、政府の災害対応を支援している。
ADBの緊急支援は、被災地の住民が基本的な医療・社会サービスにアクセスできるようにし、生活再建のためのリソースを提供することを主な目的としている。