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- カインホア~バンメトート間高速案件撤退
- 契約額約127億円、土地収用は未完了
- 公安省、引き続き捜査範囲を拡大
ベトナム全国で多くの道路・橋梁プロジェクトを落札している建設会社トゥアンアングループ(Thuan An Group)は、違反が摘発され、複数の役員が逮捕されたことを受け、同社が落札したカインホア(南中部沿岸地方カインホア省)~バンメトート(南中部高原地方ダクラク省)間高速道路プロジェクトから撤退する意向を表明した。カインホア省人民委員会の責任者が10日に明らかにした。
同社が主導する共同企業体は、カインホア~バンメトート間高速道路プロジェクトの一部パッケージ(全長約10km)を落札した。契約額は2兆0780億VND(約127億円)。ただし、同パッケージの土地収用は完了していない。
同社における違反事件で、公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)はこれに先立つ4月、ファム・タイ・ハー国会官房次官 兼 国会議長補佐官(男・48歳)を、職権を乱用して他者に影響を与え、利益を追求した容疑で逮捕した。ハー容疑者は、5月に更迭されたブオン・ディン・フエ前国会議長の補佐官を務めていた。
C03はまた、グエン・ズイ・フン会長(男)を含む同社の複数の役員を、競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑や贈賄容疑で逮捕したほか、複数の地方自治体の職員を、競売入札に関する規定に違反し甚大な被害をもたらした容疑や収賄容疑で逮捕している。
同事件をめぐり、公安省は違反者を厳格に処分し、公的資産の回収を徹底すべく、引き続き捜査範囲を拡大している。