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- 元警察署長が詐欺・資産横領で禁固10年
- 贈収賄の仲介で2.1億円を騙し取る
- 元署長夫婦にはさらに脱税の疑いも
東北部地方クアンニン省人民裁判所は12日、公式領収書の不正売買事件に関与したとして詐欺罪などに問われていた、北部紅河デルタ地方ハイフォン市元警察署長のドー・フウ・カー元少将(男・66歳)を含む被告13人に有罪判決を下した。
カー被告は2010年にハイフォン市警察署長に就任し、2019年に定年退職。同事件では、カー被告の友人であるチュオン・スアン・ドゥオック被告(男)らが2014年から2021年にかけて、ペーパーカンパニー26社を介して公式領収書の不正売買・脱税を行い、410億VND(約2億5000万円)の不正利益を得ていた。
警察が自身のペーパーカンパニーの捜査を進めていると知ったドゥオック被告は2022年10月に逃亡。ドゥオック被告は、妻のグエン・ティ・ゴック・アイン被告を通じてカー被告に助けを求めた。
カー被告は、ドゥオック被告らが捜査・刑事処分を逃れられるよう贈収賄の仲介を約束し、アイン被告から4回にわたり計350億VND(約2億1300万円)を受け取ったが、この約束を果たさなかった。裁判で詐欺・資産横領罪に問われていたカー被告は、禁固10年の判決を言い渡された。
残る被告12人は、公式領収書不正売買、脱税、贈収賄の罪に問われていた。このうち、ドゥオック被告は禁固9年、アイン被告は禁固4年6か月、同市カットハイ郡(huyen Cat Hai)税務支局元支局長のグエン・ディン・ドゥオン被告は禁固6年6か月、同税務支局元職員のドー・タイン・ホアイ被告は禁固4年6か月の判決となった。なお、カー被告は受け取った350億VNDの全額を国に納付した。
カー被告の家宅捜査では、土地使用権や金の延べ棒、外貨など出所不明な大量の資産が発見された。警察は、カー被告夫婦が所得税を脱税した形跡があるとして、別の事件として立件し、引き続き捜査を進めている。