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- 2年ぶりにA/H5N1型鳥インフル感染者確認
- 発熱と咳、症状改善せず受診して感染発覚
- 国内では累計128人が感染、死亡率51%
A/H5N1型鳥インフルエンザ感染者がベトナム国内で確認された。感染が確認された男性(21歳、カインホア省ニンホア町ニンチュン村=xa Ninh Trung, thi xa Ninh Hoa在住)は23日に死亡した。
男性は11日に発熱や咳などの症状が出たため、薬を飲むなどして自宅治療した。しかし、症状が改善しなかったため、16日にニンホア町医療センターを受診。ここで肺炎と診断され、カインホア総合病院に転送された。
同省疾病管制センターは19日、患者からサンプルを採取し、同省ニャチャン市のパスツール研究所に送付。22日発表の結果で、男性がA/H5N1型鳥インフルエンザに感染していたことが確認された。
疫学調査結果では、男性はテト(旧正月)期間中、自宅近辺で野鳥の捕獲を行ったことが分かっている。ただし、男性が住む地元地区では、家禽が病気で死亡するなどの現象は確認されていない。
当局は男性と濃厚接触があった人々のリストを作成し、健康観察を行っているが、現在までに新たな感染者は見つかっていない。
国内では2014年以降、長い間、A/H5N1型鳥インフルエンザ感染者が確認されていなかったが、2022年10月に東北部地方フート省で1件を確認。今回死亡した男性は、それ以来2人目の感染者ということになる。
なお、2003年から現在までにベトナム全国では128人がA/H5N1型鳥インフルエンザに感染し、このうち65人が死亡。死亡率は50.8%に達している。
2024年3月現在、人に対するA/H5N1型鳥インフルエンザの治療法は存在せず、予防ワクチンもない。ただし、人から人への持続的な感染はこれまでのところ確認されていない。