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- 13年前の行方不明者の人骨、容疑者逮捕
- 容疑者の男は当時17歳、金品目的か
- 取り調べで犯行自白、事件に終止符
北部紅河デルタ地方ハイフォン市警察は22日午後、13年前に行方不明となり今年12月上旬に同市トゥイグエン郡の民家の排水槽から遺骨となって見つかったガス配達員の女性N・T・Tさん(当時22歳)を殺害したとして、同郡在住のブイ・チョン・タイン容疑者(男・30歳)を逮捕したと発表した。容疑者は当時17歳の少年だった。
これに先立つ12月7日、警察は同郡在住の男性N・V・Qさんの自宅敷地内にある排水槽から身元不明の遺骨が見つかったとの通報を受けた。その後のDNA鑑定の結果、遺骨は13年前に行方不明となった同郡在住のTさんと判明。Tさんは、2010年12月9日から行方不明となっていた。
警察は遺骨の状態や発見状況などからTさんが事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、刑事事件として12月15日から捜査を開始。捜査を拡大する中で、タインが容疑者として浮上。取り調べに対し、金品強奪の目的でTさんを殺害後、排水槽に遺体を遺棄したと自白した。
警察は26日、タイン容疑者を殺人容疑で起訴。犯行時17歳だった同容疑者は、薬物中毒とギャンブルのせいで多額の借金を抱えており、ガス注文を装ってTさんをおびき出し自宅で殺害。金のネックレスを奪った後、遺体を使われていない排水槽に遺棄。発覚を恐れて排水槽の入口を木の枝などで隠し、その後、コンクリートでさらに覆い隠した。奪ったネックレスは借金返済のために換金した。タイン容疑者は13年間、強迫性障害に悩まされ、恐怖と不安の中で過ごしてきたと供述した。