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- ホイアンの人気バインミー店が営業再開
- 9月に集団食中毒発生で3か月の営業停止
- 市当局に通知せず無許可で再開か
9月中旬に集団食中毒が発生して、3か月の営業停止処分を受けていた南中部地方クアンナム省ホイアン市ミンアン街区にある人気バインミー(ベトナム風サンドイッチ)店「バインミーフオン(Banh Mi Phuong)」が12月17日から営業を再開した。
店主のチュオン・ティ・フオンさん(女性)によると、営業再開初日の売上げは、以前と比べて5分の1程度だったという。フオンさんは、「営業停止期間はまだ終わっていません。今回の営業再開は、運用システムを確認するための試験的なもので、知らせを聞きつけた大勢の人が店に足を運んでくれました」と語った。
さらにフオンさんは、「ホイアン市で経営者として名を上げてきましたが、このような困難に直面するのは初めての経験です。私は今年80歳です。食中毒発生で落ち込んでいる私を心配して、夫や子供たちは休養が必要だとアドバイスしました。しかし、この仕事は私にとって生活の一部であり、喜びですから、再びお客様を迎えられるように店の再開を決意しました」と続けた。
これに先立つ9月中旬、外国人103人を含む313人が同店舗のバインミーを食べた後に食中毒を発症。ニャチャン・パスツール研究所によるサンプル検査で、原材料サンプル12種中7種からサルモネラ菌とセレウス菌が検出され、これらが食中毒を引き起こしたと結論付けられた。その後、ホイアン市当局は、同店舗に対し、罰金9600万VND(約56万円)と3か月の営業停止処分を下した。
フオンさんは営業再開に当たり、原材料の仕入れ、加工プロセス、顧客に商品を提供する最後の段階に至るまでの全工程を見直した。この他、スタッフの再教育や最新の機械なども導入して、衛生面の管理を徹底。間もなく営業停止期間が終了し、当局の検査を経て正式に営業再開となる見通しだ。
ただし、今回の試験的な営業再開について、ホイアン市当局は一切の通知を受けていないとしており、店主に話を聞くため、調査員を派遣するとした。なお、バインミーフオンは集団食中毒騒動の後、数人の顧客から民事訴訟を起こされており、まだ和解に至っていないケースもある。