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- LDG投資会長が逮捕、詐欺の疑い
- ドンナイ省の住宅区違法建設で幹部も起訴
- 警察が捜査範囲拡大中
東南部地方ドンナイ省チャンボム郡ドイ61村(xa Doi 61, huyen Trang Bom)で住宅区が違法建設された事件をめぐり、同省警察は11月30日、LDG投資[LDG](LDG Investment)のグエン・カイン・フン会長(男・45歳)を逮捕した。
同容疑者は、顧客に対する詐欺の疑いで刑事法第198条に触れたとされ、捜査を受けている。同省警察は検察と協力し、容疑者の家宅捜索と事務所捜索を実施した。
同事件は、LDGが同郡幹部らと結託して郡内に「タンティン住宅区(khu dan cu Tan Thinh)」を違法に開発したというもの。同社は2016年、同住宅区案件(用地面積18.2ha)について同省人民委員会から原則承認を得ていた。
投資主のLDGはその後、土地割当申請や土地使用目的変更、建設許可取得など所定の手続きを行っていないにもかかわらず、2018年から2020年にかけて用地にインフラを整備し、タウンハウスと一戸建ての低層住宅合わせて488戸を建設。この他、192戸は建設途中となっている。建設済みの住宅は、まだ購入者に引き渡されていない。
同事件では、チャンボム郡人民委員会の都市管理部や資源環境部など地元当局の幹部6人が公務執行にあたり役職・権限を乱用した容疑で起訴されている。
ベトナム共産党政治局傘下の腐敗防止中央指導委員会は、同事件を重く見て捜査を直接監視している。同省警察は事件の全容を解明すべく、捜査範囲を拡大している。