ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ベトナム中部の豪雨災害、7人死亡・2人行方不明

2023/11/20 16:19 JST配信
(C)vietnamnet
(C)vietnamnet

寒気の影響で、13日から17日にかけて中部の広い範囲が連日にわたり豪雨に見舞われた。各地で深刻な洪水・土砂崩れの被害で出ており、北中部地方トゥアティエン・フエ省の一部地域では、この期間に1300mm余りの降雨量を記録した。

 この間、北中部地方ハティン省から南中部沿岸地方ニントゥアン省までの各地が連日の豪雨となり、このうちトゥアティエン・フエ省では600~1100mm、最も多い地域では1300mm余りの降雨量を記録。特に同省トゥオンクアン村(xa Thuong Quang)では1日の降雨量が957mmとなり、非常に激しい雨が降った。

 この間の降雨量は、北中部地方クアンチ省、南中部沿岸地方ダナン市、同クアンガイ省が300~500mm、北中部地方ハティン省、同クアンビン省、南中部沿岸地方フーイエン省、同カインホア省が200~300mm。特に降雨量が多かった地域としては、トゥアティエン・フエ省のトゥオンロ村(xa Thuong Lo)の1321mm、第4ラオチャン水力発電所の1230mm、カーチェー町(thi xa Kha Tre)の1175mmなどがある。

 自然災害防止国家指導委員会によると、今回の豪雨災害により、17日午後までに7人が死亡し、2人が行方不明となっている。死者はクアンチ省とトゥアティエン・フエ省で3人ずつ、南中部沿岸地方クアンナム省で1人。行方不明者は同ビンディン省とフーイエン省で1人ずつ。

 洪水被害も深刻で、トゥアティエン・フエ省だけで2万戸余りが浸水。クアンチ省やカインホア省では、畑や水産養殖場500ha余りが浸水して多大な被害が出ている。また、多くの国道や省道、鉄道レールが冠水や土砂崩れで通行できない状態となり、各地の交通が遮断された。

 18日朝までに、ほとんどの地域で雨がやみ、川の水位が低下。政府は、洪水被害に見舞われた地域での捜索救難と復旧作業を迅速に進めるべく、人員を動員することを明らかにした。
 

[Bao Ve Phap Luat 15:12 18/11/2023 U].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
世界長者番付25年版にベトナムから5人、ビンG会長が535位 (6:34)

 米経済誌フォーブス(Forbes)が発表した2025年版の世界長者番付に、ベトナムから5人がランクインした。  2025年版でランクインしたのは以下の5人。 ◇535位:コングロマリット(複合企業)

ロンタイン国際空港第1期、投資総額引き上げ (6:02)

 チャン・ホン・ハー副首相は3月29日、東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港プロジェクトの第1期の投資総額を調整する首相決定第692号/QD-TTgに代行署名した。  これにより、第1期の投資総額は...

幻の動物「サオラ」探索にWWFが1800万円支援 (5:46)

 北中部地方フエ市人民委員会は、絶滅が危惧される動物「サオラ(学名:Pseudoryx nghetinhensis)」の追跡・保護活動のため、世界自然保護基金(WWF)から31億VND(約1800万円)超の無償援助を受け入れることを決定し...

ホーチミン、花の少ない13本の「花通り」 (3/30)

 ホーチミン市フーニュアン区のファンシックロン(Phan Xich Long)通りの周辺には、全長1kmにも満たない13本の通りが集まっている。これらの通りは様々な種類の花の名前にちなんで名付けられており、碁盤の目のよ...

米クアルコム、ビンG傘下のモビアンAIを買収 (5:11)

 米国の半導体大手クアルコム(Qualcomm)は、自社ウェブサイト上で、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の子会社である人工知能研究所(モビアンAI=Movian

ホンダベトナム、初の女性社長が誕生 (4:43)

 ホンダフィリピン(Honda Philippines)の社長を務めていた荒井清香氏がこのほど、ホンダベトナム(Honda Vietnam)の新社長に就任した。同社にとって初の女性社長となる。前任は杉田宏治氏。  荒井氏は1975年...

バイタリフィ、ベトナム子会社を建設システムに譲渡 (4:02)

 生成人工知能(AI)を活用したSaaSサービスの提供と受託開発を手掛ける株式会社バイタリフィ(東京都渋谷区)は、ベトナム子会社であるバイタリフィアジア(Vitalify Asia、ホーチミン市)の出資持分を、建設業向け施...

商空間プロデュースのスペース、ベトナム現地法人を設立 (3:56)

 ショッピングセンターや文化施設、スポーツ・娯楽施設などの企画、設計、監理及び施工を手掛ける株式会社スペース(東京都中央区)は3月26日、同社100%出資のベトナム現地法人の設立手続きを完了した。  ベ...

日本発祥のスポーツごみ拾い「SPOGOMI」、ベトナム大会開催 (2:30)

 公益財団法人日本財団(東京都港区)が企画し、世界34か国で展開する世界最大のゴミ拾い&分別イベント「SPOGOMI WORLD CUP 2025」の公式ベトナム予選「SPOGOMI WORLD CUP 2025ベトナム大会」が、4月20日(日)にホ...

中国の火鍋チェーン「海底撈火鍋」、ベトナムの売上好調 (2日)

 中国の火鍋チェーン「海底撈火鍋(ハイディラオ=Haidilao)」は、2024年における中国本土以外の海外市場による売上高が前年比+13.0%増の7億7800万USD(約1170億円)となった。  これは、ハイディラオの中国本...

ビンファスト、DHLとヨーロッパでの部品配送で提携 (2日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電気自動車(EV)メーカーであるビンファスト(VinFast)と、国際宅配便や運輸、ロジスティクスサービスを扱うドイ

フーイエン省:党委筆頭副書記が党委書記に昇格、初の女性トップ (2日)

 ベトナム共産党政治局は、南中部沿岸地方フーイエン省共産党委員会筆頭副書記のカオ・ティ・ホア・アン女史を、同省共産党委員会書記(2020~2025年任期)に任命した。アン女史は、同省で初の女性の共産党委員会...

配車アプリ大手グラブ、ベトナムで事前予約機能を導入 (2日)

 シンガポール系グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Grab Vietnam)は、ベトナムでチャーター車両「グラブカー(GrabCar)」専用の事前予約機能を導入した。  これにより、利用者は乗車時間や迎車地点を事前...

第15期第9回国会、例年より早い5月5日開幕 憲法改正を審議 (2日)

 国会常務委員会は3月31日、第15期(2021年~2026年任期)国会第9回会議の準備について話し合った。  チャン・タイン・マン国会議長は、今国会は憲法の改正や行政区の再編に関する法律の改正など重要な法案を...

ホーチミン:サイゴン川の歩道橋が着工、26年4月末完成予定 (2日)

 ホーチミン市人民委員会は3月29日、同市を流れるサイゴン川に架かる歩道橋の着工式を開催した。  地場乳業メーカー大手ヌティフード(NutiFood)が、建設資金約1兆VND(約59億2000万円)を援助した。歩道橋は20...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved