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ハノイ市の中心部から約20kmのクオックオアイ郡クオックオアイ町を通るタンロン大通りでは、野鳥を専門に販売する自然発生的な露天市場が長年にわたって開かれている。目先の変わったものを食べたいという人が、金に糸目をつけずに買う場合が多いという。
ここではタカサゴクロサギやインドトキコウといった希少種を含む各種の野鳥が売られている。ある小売商は約1.2kgのアオサギに70万VND(約4350円)の値を付けた。「この鳥は珍しいので価格が高め。先日10羽を並べたら、1羽あたり65万VND(約4040円)で全部を買う人がいました」と話し、「買うのならさばいて肉にしますよ。調理法もお教えします」と付け加えた。
小売商らはただ販売するだけで、大半の野鳥は別の場所で捕獲されて持ち込まれる。ここでは1日あたり数百羽がその場でさばかれるため、「野鳥の墓場」と呼ばれている。市内の別の通りや、特産品を売り物にするレストランでも野鳥が売られている。
現行の法律によれば、野鳥の取引や運搬、営業は行政違反行為で、処罰される可能性があり、刑事罰を科されることもあり得る。