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ホーチミン市在住のトー・ヨー・ター(To Yo Ta)さん(男性)は以前、トヨタ(Toyota)の支店に8年間勤務していた。「トー・ヨー・ター」というのは、父親が命名した正真正銘の本名だ。
ターさんが6日、自身のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に、かつて勤めていた地場系自動車メーカー大手チュオンハイ自動車[THACO](Truong Hai Automobile)の社員証の写真を投稿すると、瞬く間にその名前とエピソードが話題となった。
ターさんの父親はもともと自動車修理工で、結婚前には「自分の人生は苦難だらけだ。子供が生まれたら、有名ブランドにちなんだ名前を付けて、その子の人生が良くなるかどうか試してみよう」と話していた。そしてターさんが生まれ、最初は曾祖父が別の名前を付けたものの、後に父親が「トー・ヨー・ター」に改名したのだという。
ターさんの下のきょうだい3人のうち2人も父親が命名し、「トー・コー・ロー・ナー(To Co Ro Na、トヨタのカローラが由来)」、「トー・ソー・ニー(To So Ny)」と変わった名前だ。ただし、一番下のきょうだいは母親が命名して、「トー・キエウ・ミー(To Kieu Mi)」と普通の名前になった。
学生時代には名前のせいで友達にからかわれることもあったが、だんだん自分の特殊な名前に慣れていったという。
幼いころから自動車に夢中だったターさんは、高校卒業後に大学で自動車技術を学んだ。大学を卒業すると、自動車エンジニアとなり、THACOを含めいくつかの企業に勤めた。
その後、ターさんは自分の名前と同じトヨタの支店に入社し、8年間勤務した。2023年の初めにターさんは退職し、友人たちと起業して中古車ビジネスを始めた。
ターさんは2015年末に結婚し、2人の子供をもうけた。以前は子供たちに「トー・シー・バー(To Shi Ba)」や「トー・シャン・ゾー(To Shan Zo)」と命名しようと考えたこともあったが、妻に反対されたため考え直し、結局は普通の名前を付けたという。