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南北高速道路の一部区間に当たるダナン市(南中部沿岸地方)~クアンガイ省(同)間高速道路案件の第2期における違反事件で、ハノイ市人民裁判所は27日、被告22人に有罪判決を下した。
同案件の投資主は、ベトナム高速道路開発投資総公社(VEC)。高速道路は全長139kmで、このうち第1期(ダナン~同地方クアンナム省タムキー市区間)が65km、第2期(タムキー市~クアンガイ省区間)が74km。2018年に開通したが、その後、路面に多数のポットホールが発生したほか、雨季に橋梁で漏水などによる損傷が相次いで見つかり、建設と検収の段階で深刻な違反があったことが確認された。
第2期に当たるタムキー市~クアンガイ省区間では、請負業者らが建設資材の選定や設計、工事にいたるまでのプロセスの管理を徹底せずに品質を確保できなかった。これにより、VEC元社長のチャン・バン・タム被告(男)は、建設事業に関する規定に違反し甚大な被害を引き起こした罪と、責任を果たさず甚大な被害をもたらした罪に問われ、禁固5年6か月の判決を言い渡された。
他の被告21人は、責任を果たさず甚大な被害をもたらした罪などに問われ、執行猶予付き禁固2年~禁固6年の判決となった。この中には、第1期の違反事件で禁固刑を下された収監中の被告も含まれる。
民事責任について、裁判所は第2期の請負業者5社に対し、VECに4600億VND(約28億円)の賠償を支払うよう命じた。この5社は、◇第1建設[CC1](Construction Corporation No 1)、◇中国・山東省の建設会社、◇中国・江蘇省の建設会社、◇ロッテ建設、◇POSCO建設。